長所と短所

 以前書いた記事からブログを約2カ月間放置した。その内容は図らずも「3日坊主」やはり言霊というのは存在するのだろうか、それとも自分の中でやめる理由が欲しくてあんな記事をかいたのだろうか。

しかし、そんな話は今回書く内容とは関係ない。

 

 僕はバイクに乗るが、別にバイク好きではない。それでも毎日バイクに跨る理由は、金銭的な物ものであったり、場所的なものであったりする。僕にとってバイクというのは移動手段に外ならず、それ以上でもそれ以下でもない。

 

なんなら風が冷たかったり、雨に当たったり、臭かったりするなど、文句はいくらでもいえる。寒くなるとエンジンのかかりが悪くなるのも問題の一つだ。やれエンジンオイルやれバッテリーと整備をしようとすると、そこには「皮膚がんになる恐れがある」なんて恐ろしい文言が書かれていたりもする。移動手段の為に命まで落としたら最悪だ。

 

そんな話をバイク好きにすると、彼らは口を揃えて「それが魅力だ」と語る。気候を肌で感じながら体で風を切る。五感で「走っていること」を感じられるのがバイクの魅力らしい。彼らにしたら時に危険を伴うバイクの整備すら自分で苦労して整備したバイクが好調に走る姿をみるだけで喜びに昇華するらしい。まったく羨ましい話である。

 

僕から見たら不便の塊な乗り物は、彼らにしたらロマンの塊な訳だ。

 

長所と短所は同じ事象であっても受け取る人間によってどちらに分類されるかは変わる。実体験からこんなことを学んでも、エントリーシートの短所の欄は瞬間で埋められるのに、長所の欄は埋まらない。

 

上記の話からすれば、僕のことを好きな人に書いてもらえば解決なのだが、困ったことにそんな人は今までの人生でただ一人も居ないのである。